『薬屋のひとりごと』は2011年に「小説家になろう」で始まり、2012年・2014年にノベライズ、2017年には漫画化されました。
2種類の漫画ある珍しい本作。
なぜ2種類?
どういう違いがあるの?
どっちがおすすめ?
こう思っちゃいますよね。
本記事では2種類の『薬屋のひとりごと』の特徴や違い、格安で読む方法、どっちがおすすめかをまとめました。
漫画『薬屋のひとりごと』はサンデーGX版とビッグガンガン版の2種類ある。その違いは?
2種類ある漫画版の『薬屋のひとりごと』。
2つの違いは「掲載誌・出版元が違う」、「作者が違う」などが大きなものになります。
内容はいずれも原作準拠で、基本的には「どんな事件が起きてどう解決するか」という内容に違いはありません。
ただし片方で省略した内容がもう片方で掲載されることもあったりで、2種類をまとめると完全になるといった感じです。
まぁ作者が違えば話の流れや作画も変わるわけですが、それぞれの特徴やもう少し細かな違いをまとめてみます。
サンデーGX版の特徴
月間サンデーGX版は「薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~」というタイトルになります。
出版社は小学館、作画は倉田三ノ路、連載開始は2017年9月号(8月19日発売)より。
サンデー版には以下の特徴があります。
分かりやすい
内容はカジュアルで表現が簡単、話が分かりやすくサクサク進む(ビックガンガンよりも進みが早い)
原作に忠実かつ原作で分かりにくかった部分も丁寧に作られています。
どちらかと言うとストーリー重視
より原作準拠のストーリーになっています。
作画はスッキリな感じ
内容重視だからか、キャラデザインはスッキリした感じで現代風(?)のアニメキャラという感じではないです。
歴史系漫画にありそうな感じと言えばいいのかな?
少女マンガ系とは言いづらい感じ。
作画の方は中国ものの絵を描いていたこともあって、話の内容に合う絵柄で雰囲気は良いと思います。
ビッグガンガン版の特徴
月刊ビッグガンガン版は「薬屋のひとりごと」というタイトルになります。
出版社はスクウェア・エニックス、作画はねこくらげ。連載開始は2017年No.6(5月25日発売)より。
ビッグガンガン版には以下の特徴があります。
漫画として読みやすい
内容は原作であるラノベに忠実、想像をさせる表現が多くてもしかしたら分かりにくい部分があるかもしれません。
それでもコミカルで漫画として読みやすいと思います。
またGX版よりも進みが少々遅いです。
カットされている内容がある
原作に忠実ではありますが、内容がカットされてたり改変されていたりすることがあります。無理やり辻褄合わせてる感じがあって、真相が曖昧で分かりづらい部分もある。
後々のストーリーに関わるようなシーンでも、サンデー版では掲載されているのにガンガン版ではなかったりします。
「今後どう話を進めるつもりだろう?」と心配になることも…。
どちらかと言うと作画重視
作画は綺麗系かつかわいい系。こっちの方はアニメっぽい?デフォルメキャラっぽい絵柄になっています。
キャラだけでなく背景など細かい点までしっかり描かれている点も魅力的で、中華風の雰囲気もよく出てると思います。
なぜ2種類になったの?
漫画が2種類ある理由ですが…、『公式で理由が発表されておらず正式なことは分からない』というのが実際のところです。
小説がコミカライズされるパターンなら普通に見かけますよね。これは『漫画は読むけど小説は読まない』という層へのプロモーションとしてよくある展開です。
原作の小説の売れ行きが予想以上に良く、小説を読まない層にも作品を知ってもらうためでもあるかもしれません。
でも同じ漫画が2つの出版社で作成されるのは単なる偶然だと思います。
連載開始はビッグガンガンの方が先だったため原作と同タイトルでコミカライズされ、後のサンデーGX版の方は「~後宮謎解き手帳」というサブタイトル付きにして重複を避けたんじゃないかな?って思いました。
『薬屋のひとりごと』読むのならどっち?
2つの『薬屋のひとりごと』にはそれぞれで特徴がありますが、結局どっちの漫画が良いの?ってなりますよね。
ここでもう一度それぞれの特徴をまとめます。
サンデー版
ガンガン版
どっちがおすすめかは人によるので何とも言えませんが、内容重視ならサンデー版、作画重視ならガンガン版が良いでしょう!
ちなみにどっちか好きな方を選べと言われると、個人的には絵がかわいいガンガン版が好きかなと。
でも内容的には2種類が補完し合ってる感じです。だから2種類を両方とも読んでみるのは全然ありだと思う。
とは言え、もし両方読む場合は「こうしたらいいよ!」っていうアドバイスがあります!
それは『最初サンデー版を読んでからビックガンガン版を読む』ということ!
なんで??
次から理由を説明します!
最初はサンデー版、次にビックガンガン版を読むのがおすすめな理由
もし両方読むなら、最初はストーリー重視で一読が良いと思います。
なのでまずは原作に忠実でスラスラと読みやすいサンデー版を、後に作画が魅力的なビックガンガン版を読むのがおすすめです。
その理由は、読む順番が逆だと違和感が大きくなる可能性が高いからです。
サンデー版は読みやすくて話の内容や推理の流れも分かりやすい。後々「あの伏線どうだったっけ」などと読み返す時にも便利です。
順番が逆だと読むのがしんどくなるかも?
内容重視で大人びたキャラが動くサンデー版はドラマ的な役割、表情豊かでかわいいキャラが動くビックガンガン版はアニメ的な役割なんじゃないかな?なんて思ってます。
でも結局は2種類とも読むのがおすすめ!
理由は内容的に2つは補完し合っていて、『ふたつ揃って初めてひとつになる』からです。
例えば『壬氏が変装して出掛けた後』の場面、サンデー版では会った相手が描かれていますが、ビックガンガン版では描かれていません。
また浩然と壬氏の回想シーンがあったりなかったりします。
より深くストーリーに入り込みたいなら、どっちか片方ではなく両方読みがおすすめです!
薬屋のひとりごとを格安で読めるサイトは?
『薬屋のひとりごと』が無料で読めるサイトを探してませんか?でも残念ながら1冊だけ完全無料で読む方法は存在しません。
ただし利用するサイトによっては買い方次第で複数冊を『格安』もしくは『実質無料』にすることが可能です。
おすすめなのは以下の電子書籍サイトです。
【電子書籍/コミックの品揃え世界最大級】eBookJapan(イーブックジャパン)
お得なクーポンを配りまくってるサイトなので、ぜひ覗いてみてくださいな。
薬屋のひとりごとってどんな漫画?
『薬屋のひとりごと』は小説投稿サイト「小説家になろう」の連載から始まったファンタジー推理小説です。
後にライトノベル(ヒーロー文庫)、月刊誌2誌での連載、コミカライズと多方面に展開し、シリーズ累計発行部数は600万部を突破している人気を誇っています。
概要
舞台は中国を思わせる架空の帝国。
後宮に下女として売られてしまった薬師の少女・猫猫。
彼女は目立たぬよう行動していたが、ある日皇子の衰弱事件の謎を解いてしまう。
これが宦官である壬氏の目に留まり、以後さまざまな事件解明を手伝わされることに…。